賃貸物件を探すとき、家賃をどのくらいに設定すればいいのか、現実的にどのぐらいまでなら借りることができるのか——これは水商売で働く方にとって、最初の悩みだと思います。
「高すぎると審査に落ちるって本当ですか?」
「実際の手取りをどう見られるのか分からない」
このような声をよく聞きますが、家賃によって審査の厳しさが変わるのは事実です。
この記事では、不動産現場での実例を交えながら、水商売の方が物件を選ぶときに知っておくべき“家賃と審査のリアルな関係”を解説します。
目次
家賃が高いと審査が厳しくなる理由
審査では、申込者の月収に対して家賃が高すぎないかを最初に確認します。
とくに保証会社は「家賃を払えそうかどうか」の一点を、数字で見ています。
一般的な目安としては、
- 月収の3分の1以下:◎ 安心して貸せるライン
- 月収の40%超え :△ 慎重に見る(場合によってはNG)
- 月収の50%以上 :× 高確率で審査落ち
となっており、水商売の方も例外ではありません。
収入に対して家賃はいくらまでが目安か
例えば、月収が40万円ある場合は…
- 安全ライン:12万円以下
- リスクが出るライン:15万円以上
- 要注意ライン:20万円以上
このように、同じ職業でも**「どのくらいの家賃で申し込むか」によって審査のハードルが大きく変わる**ということです。
水商売の収入はどう見られているのか
水商売の方の場合、「収入はあるのに審査に通らない」という状況が少なくありません。
理由は、収入の証明が難しいことと、収入が“安定していない”と見なされやすいことにあります。
よくある例:
- 売上が日によって波がある
- 所得証明を出せない(確定申告していない)
- 「月収40万」は口頭では伝わっても、書類では証明できない
こうした状況では、「高めの家賃にチャレンジしたい」と思っても、保証会社は保守的に判断しがちです。
保証会社によって“審査ライン”は変わる
同じ人が同じ条件で申し込んでも、保証会社によって結果が変わることはよくあります。
例えば、以下のような傾向があります:
保証会社名 | 審査の柔軟さ | 月収に対する家賃の許容ライン |
---|---|---|
JID | 高め | 月収の50%でも通ることあり |
日本セーフティー | 中 | 月収の40%前後が目安 |
オリコ | 厳しめ | 月収の30%以下でないと厳しい |
全保連 | 厳しめ | 安定した職業+証明書が必要 |
つまり、同じ物件でも、どの保証会社を使うか次第で「通る家賃の上限」が違うのです。
まとめ|「背伸びしない家賃設定」が通過のカギ
水商売の方が物件を探すとき、「住みたい物件」と「審査に通る物件」は別物になることがあります。
とくに家賃に関しては、
- 無理のない家賃設定にする
- 現実的な収入で証明できるラインを狙う
- 保証会社の傾向を把握して物件を選ぶ
こういった準備が、審査を通すためのポイントになります。
もし希望家賃が高めでも、保証会社の調整や大家さんとの交渉で通る余地がある場合もあります。
その判断は、ナイトワークに理解のある不動産会社に一度相談してみるのが近道です。
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